イスタンブール

ご存知のように、イスタンブールはかつてコンスタンチノープルと呼ばれた町で、ヨーロッパの中でも歴史のある国のひとつです。ヨーロッパとアジアをつなぐボスポラス海峡周辺にあるこの町は、様々な文化が混ざり合う場所として栄えました。町のあちこちにドーム型をしたモスクがあり、イマームの歌声が聞こえます。トプカピ宮殿にある塔の上から、エーゲ海越しに夕陽を眺めれば、思わず、この美しい町の歴史に思いを馳せてしまうはずです。

アヤソフィアというモスクは、3世紀に、ビザンチン帝国最初の国立教会として建てられましたが、その後倒壊し、6世紀頃に建て直された当時は、世界でも一番大きな教会でした。15世紀にはオスマントルコ帝国の領土となり、キリスト教会に尖塔が追加されてモスクとして利用されるようになりました。

ブルーモスクはアヤソフィアより新しく、17世紀初期、オスマン時代に入ってから建てられたものです。建物の内側は青色のタイルで装飾されており、名前の由来になっています。高さ43mの大きなドームと6本の尖塔が、イスタンブールの町によく映えます。入場は無料ですが、お祈りの時間には入場が制限されます。

混浴ではありませんが、トルコの伝統的な浴場も面白いものです。トルコの共同浴場の多くは500年ほど前に作られ、高い天井と豪華なタイル装飾が特徴的です。大きな浴場の中には数種類の風呂桶や噴水、滝などがあり、床やベンチは大理石のものも珍しくありません。垢すりのサービスがあるところもあります。古くから伝わるオイルでマッサージしてもらえば、この上なく清潔な気分になること間違いありません。

イスタンブールの港近くでは、新鮮な魚のケバブや仔羊肉のケバブを堪能できます。トルコの料理は、トマトやにんにく、ナス、肉、イチジク、杏、ぶどう、ピスタチオやレンズマメなどの新鮮な食材をふんだんに使ったものが多くあります。レストランに入ったら、濃いトルココーヒーやアップルティー、バクラーヴァといったトルコの名物も、忘れずに試してくださいね。イスタンブールは、尖塔と煙、おいしい匂いと絨毯、そして歴史の街なのです。


Basar

イスタンブールのグランバザールは、世界最大の屋内市場で、最盛期には4000を越す店舗が軒を連ねていました。高い天井と青いタイルで彩られた屋内は、いつも活気に満ちていて、豪華な絨毯や民芸品、水パイプや宝石など、ぶらぶらと見て回るだけでも優に何時間でも過ごせます。

市場の中は小さな出店でごった返していて、同じ商品を扱っている店もたくさんあるので、値段をよく吟味してから買い物しましょう。値引きも交渉次第です。値引きはトルコでは日常的なもので、値段もあらかじめそのつもりで設定されていますから、恥ずかしがらずに聞いてみましょう。お店の人との会話も、旅の良い思い出になりますよ。また、絨毯は品数も多く質も良いので、絨毯を買うためにイスタンブールに来る人もたくさんいるくらいです。絨毯を購入するときには、慎重に質を確かめて、予算のさらに半分くらいから交渉をスタートするのがコツです。

お茶屋さんも市場のあちこちにあり、大きな容器に入った粉状トルコ風アップルティーや紅茶、乾燥させたバラの花やトルコの甘い甘いお菓子などを買うことができます。トルコで使われるティーカップは、小さいのにとても頑丈で、上に人間が乗ってもびくともしません。お茶にはたいてい、大量の砂糖が入っていて非常に甘いです。市場には、お土産用にお茶の詰め合わせやカップセットなどもありますが、もちろんイスタンブールに住む一般の人も買い物に訪れ、いつも賑やかです。

最近になって、市場の中に小さなレストランやカフェができ始め、買い物の途中にケバブやお茶、レンズマメのスープなどを楽しみながら休憩できるようになりました。 いずれにしても、このバザールなしにトルコ旅行は始まりませんよ。

 

イスタンブールのあるトルコ北部は、ヨーロッパに近い気候をしています。何かとエキゾチックなイメージのあるトルコですが、イスタンブールは熱帯気候ではありません。一年を通して比較的穏やかな気候ですが、海沿いにあるわりには寒暖の差は大きいと考えておいた方が良いでしょう。夏はじりじりと非常に暑くなることもある一方で、10月頃からは次第に涼しくなってきて霧や雨の降る日も多くなり、真冬には凍えるほど寒い日もあります。

夏にイスタンブールに行く際には、必ず薄い羽織物を持っていきましょう。モスクなどに入るときは、半そでや短パン、スカートといった服装は禁じられています。秋から冬にかけては、雨が降ってもいいように防水加工のジャケットを持っていくことをお勧めします。