ベオグラード

セルビアの首都ベオグラードの人口は約160万人で、古くから南欧の商業都市として栄え、東西様々な文化が混ざった町です。幾度にもわたる戦争や紛争を経験した人々が、今も力強く生活しています。

ベオグラードには7000年前から人が住んでいたと言われ、ベオグラードという名前も既に紀元183年には使われていたそうです。市内に16ある広場と5500もの道路に沿って立つ建物は、どれも古く美しいものばかりです。中でも、1902年に建てられた国立博物館には、セルビア国内でも有数の美術品や工芸品が展示されています。また、19世紀後半に建てられたルネサンス様式の国立劇場へ足を運んでみるのも面白いでしょう。

ベオグラードには二つの宮殿があります。古い方のものは19世紀初期に建設された伝統的な建物で、内部は、当時世界でトップクラスだった芸術家たちによって装飾され、セルビアの有名な彫刻家、トマ・ロザンディッチ作の彫像もあります。新しい方は1960年代に建てられた近代的で簡素な高層建築で、街の中心にあり、まるで町全体を監視しているようです。

ベオグラード郊外にあるビンチャというドナウ川沿いの町では、ネアンデルタール人の頭蓋骨を見ることができます。また、アギノブルドという町には、ローマ時代の公衆浴場等の遺跡があります。

激しい歴史を経験してきたベオグラードの町のあちこちには、その傷跡が今も残り、この町の過去を物語っています。破壊されたままの建物の間で生活する人々を目の当たりにすれば、この国が少し身近に感じられるようになるかもしれません。