ポルト
ポルトガル北部ドウロ川の河口に広がるポルトガル第二の都市、ポルトは、貿易の中心地として栄えた町で、ポルトガルという国名の由来にもなった町です。大西洋に面したポルトの気候は穏やかで、冬の平均が13度、夏の平均が25度程度です。海も山も近く魅力に満ちた町ですが、人口は約25万人とあまり多くはありません。町の中心部から約10kmのところには国際空港もあり、世界中から定期便が結ばれていて、空港から町まではバスも通っています。もちろん、ヨーロッパの他の町から電車やバスで行くことも出来ます。
町はいくつもの地区に分かれていて、それぞれに違った雰囲気を持っています。リビエラと呼ばれるドウロ川沿いの地区に並ぶ家々は鮮やかに塗られ、細くうねった道では露店が開かれて昼も夜もたくさんの人で賑わっています。他にも、コンコルディア、ボアスヴィスタなど楽しい地区が色々あるので、時間の許す限り歩いてみましょう。町を流れるドウロ川には4つの橋が架かっていて、中でもドン・ルイス1世橋はこの町のシンボルにもなっている見事な橋です。
醸造の過程でアルコール度数77%のブランデーを加えて作られるワインはポルトワインとして知られ、豊かな甘みと香りが特徴的です。ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区にはワイン工場がたくさんあるので、工場の見学や試飲ツアーなど、ワイン通でない人もぜひ参加してみてください。きっと、他では味わえないおいしいワインに出会えるはずです。
ポルトガルの工業の中心地で労働者の町でもあるポルトには、華やかな宮殿はありませんが、ボルサ宮や聖フランシスコ聖堂のある市街地は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。18世紀に建てられたバロック様式のグレリゴウス教会の鐘楼はポルトガル一の高さを誇り、17世紀築のサン・フランシスコ教会の内装は約600kgもの金が使用されたというだけあって、そのきらびやかさは思わず息を呑むほどです。ポルトはエンリケ航海王子の出身地でもあり、王子を記念した公園もあります。
ドウロ川が流れるポルトの周辺には、歴史的にも重要な見所がたくさんあります。ヴィラ・ノヴァ・デ・フォス・コアの洞窟にある壁画は、有史以前の人間の営みを今に伝える貴重な遺産ですし、荘園領主の邸宅、中世の城や教会なども残っていて、宿泊施設として開放されているところもあります。トラス・オス・モンテス地方伝わる歌と踊りからは、この地方にケルトの文化が混ざっていることがうかがえます。西欧の歴史を感じるこの地方も、ぜひ一度訪れてみたい場所のひとつです。
