ダブリン

首都ダブリンは、アイルランドで最も大きく、豊かな文化を持つ町です。古くからの建物や賑やかなパブ、きれいなビーチ。かつて大英帝国時代の首都としても栄えたこの町は、今も世界的に強力な経済力を持ち、文化の中心都市として急速に発展しています。よく誤解されますが、ダブリンには世界中から集まった多様な人種の人たちが住んでいて、旅行客も誰でも快く受け入れてもらえる町です。アイルランドでたくさんの時間が取れないときには、まず、ダブリンから訪れてみましょう。

ダブリンと言えば、「ライターズ・ミュージアム」が有名です。ジョージア王朝時代の邸宅を利用しているこのミュージアムは、建物の外観だけでも圧倒されます。ガリバー旅行記の作者スウィフトをはじめ、世界的に重要な数々の大物作家の遺品や資料が展示されています。

ダブリン市内から北に10kmほどのところにあるマハライド城は、1185年以来1973年まで、タルボット家が代々住んでいた場所です。その約800年の歴史のうちに繰り返された増改築の結果、様々な時代の建築様式が見事に組み合わされています。敷地内には、美しい庭園だけでなく、鉄道モデルの博物館やドールハウスの博物館などもあり、世界有数のコレクションを見ることができます。

ギネスビールをはじめとするアイルランドのビールは議論の余地がないほどおいしく、ダブリンには世界からビール巡礼者がやってくるほどです。土曜の夜にふらふらと町を歩けば、地元のパブで伝統的なアイルランド音楽を奏でる音楽隊と、その周りで熱狂的に聞き入るダブリン市民を見かけることでしょう。アイリッシュパブという言葉があるほど、アイルランドにはたくさんのパブがありますが、ローワーブリッジ通りにあるブレイズンヘッドというパブは、アイルランドの中でも最も古く、12世紀に営業を開始しました。その他にも、様々な由来あるパブがたくさんありますが、アイルランドのパブは既に店内は全て禁煙という法律が施行されていますので、その点は気をつけてくださいね。

オコンネル通り近辺には、市立ヒューレーン近代美術館、国立劇場(アビー座)、ジェームズジョイスセンターなどの文化施設が隣接しています。オコンネル通りを少し下ると、1966年までネルソン総督の記念碑があった場所に、高さ120mの光のモニュメント「スパイヤ」があります。

グラフトン通りは歩行者天国になっていて、小さいながらも高級デパートやレストランだけでなくたくさんの音楽専門店やアート専門店が立ち並び、アイルランドの文化に触れながら何時間も過ごすことのできる場所です。『ユリシーズ』の著者ジェームスジョイスもこの辺りをよく歩いていたといいます。ダブリンでも老舗のビューリーズオリエンタルカフェやジョシーのニックネームで知られるロフティークラッテリーカフェもここにあります。

トリニティカレッジは、1592年にエリザベス1世の勅令によって開設されたアイルランド最古の大学で、現在はアイルランド大学付属の単科大学です。蔦の葉に覆われた美しい石造りの建物やステンドグラスに彩られた荘厳な大講堂、大理石の床に呆然とするほど高い天井。それ自体がまるで博物館のようなトリニティカレッジには、8世紀の写本で世界の宝とも言われる『ケルズの書』も収められています。

ダブリンは全体的に小さな町なので、ただ歩いているだけでも十分に面白い場所を見つけられるはずです。パブとパブの間を抜けて、メリオン広場にある劇作家オスカーワイルドの記念館を見に行きましょう。ヨーロッパ一広いとされるフェニックス公園内には、これまたヨーロッパ一高い花崗岩のオベリスクであるウェリントン公爵記念碑や、動物園、大統領官邸などがあります。

さぁ、お酒好きの人も本好きの人も、お酒も本もどっちも好きな人も、みんなでダブリンに行きましょう。