グレートブリテン及び北アイルランド王国

一般にイギリスと略して呼ばれるこの国は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドとチャンネル諸島から構成されています。険しい崖にのどかな丘、複雑な歴史に紳士的な人々。ヨーロッパでも唯一の島国であるイギリスは、余暇の旅行に最適です。

イングランドは大きな島ですが、国としては小さなものです。小さな国ではありますが、言わずと知れたロンドン以外にも、たくさんの小さな町に多様な文化が混在していて、旅行客を飽きさせることはありません。ソールズベリー近郊の緑の丘の上にあるストーンヘンジは、世界の7不思議のひとつでもあります。シェイクスピアの生地であるストラットフォード・アポン・エイボンには、今でもシェイクスピアの時代の面影が残っていて、生家はもちろん、彼が通ったとされるグラマースクールもあります。霧に包まれたうねり道を車で走ってドルセットまで行けば、コーフ城の遺跡で中世の雰囲気を味わえます。

ウェールズにはたくさんの城があり、その美しい景色と言い伝え、人々のもてなしの温かさはイギリスでも一番です。丘には羊の群れ、港には漁師。サイクリング好きをもうならせるマウンテンバイクコースに、岩肌に激しく打ち寄せる波。ウェールズ地方で話されるウェールズ語はそれだけでも美しいものです。街角のパブに立ち寄って、一杯ビールを飲みながら、ウェールズの地元の人たちの話に耳を傾けてみましょう。きっとうっとりと聴き入ってしまうに違いありません。ウェールズはイギリスの南西部にあり、ロンドンから電車で数時間。他の都市からも電車や飛行機で簡単に行くことができます。

スコットランドは最近、有名人や裕福な人たちの別荘などが増えてきています。きっと、スコットランドのどこまでも続く美しい原野が、ゆっくりとした時間を過ごすのにぴったりだからでしょう。かつてネッシーで話題を呼んだネス湖やお城を訪ねたり、馬に乗って淡い緑の草原を抜けて古代の石の壁をめぐってみるのも良いでしょう。晴れた日の長い散歩に出かければ、穏やかな景色の中に秘められた、イギリスの美しさを十分に感じられるはずです。

順調な景気に後押しされて、アイルランドの観光産業も成長してきています。豊かな文学や文化、美しい海岸、おいしいビールにおしゃべり好きな人々。アイルランドを訪れたアメリカ人は、長い間忘れていた人の温かさや家族の尊さに改めて気づくことが多いと言います。北アイルランドの首都であるベルファーストは、19世紀に造船業栄えた町で、有名なタイタニック号が作られた町でもあり、今もその勢いは衰えることなく活気で溢れています。ドネガル広場にはルネサンス様式の壮大な市庁舎が建ち、ウルスター博物館には紀元前100世紀からのアイルランドの工芸品の数々が納められています。クラウンリキュールサロンというアイリッシュパブは、ビクトリア王朝時代の建物に美しいステンドグラスとマホガニーの家具でアレンジされていて豪華です。

チャンネル諸島も、新旧イギリスからフランスやノルマン人の文化までが混ざって、かわいらしい雰囲気です。小さな島では数百年前からほとんど変わらず簡素に暮らしている人たちの生活を垣間見ることができるでしょう。

どの地方にもそれぞれの良さがあるので、たくさんの町を回ってみてお気に入りの場所を見つけてみるのはいかがですか。