ミュンヘン

バイエルン州の州都でもあるミュンヘンは、ドイツ国内で3番目に大きな都市です。トルコや東欧からの移民が多いため、ドイツの中でも少し変わった雰囲気もありますが、典型的な昔のドイツの建築様式も多く残っており、世界中から訪れる人を魅了し続けています。

ミュンヘンのオクトーバーフェストは皆さんもうご存知でしょう。毎年9月の中旬から数週間に渡って催される世界でも類をみないほど大きな収穫祭で、毎年600万人もの人が訪れ、地元農産物やバイエルン地方のビールを味わうことができます。ミュンヘンでの初めてのオクトーバーフェストは、1810年の10月11日に、ルートヴィヒ1世とテレーゼ妃が結婚したのを機に開かれ、以来例年欠かせない行事となりました。

ビールテントと呼ばれるオクトーバーフェストのオリジナルテントは、どれも地元のビール醸造所がスポンサーになっていて、席の予約もできます。バイエルン・ブラスバンド、バイエルンの大きな大きなプレッツェル、そしてバイエルン地方特産ビール。もちろん、コンサートやパレード、ショーなども盛りだくさんです。2005年のオクトーバーフェストでは、60万リットルのビールと20万本のソーセージが消費されました。その売り上げは1000万ユーロにも上るといわれ、ミュンヘンがドイツ国内でも裕福な町のひとつである理由となっています。パッケージツアーの多くは、このお祭りを目玉にしています。ホテルの予約やレンタカーの手配、そしてビールテントの予約も、早めに済ませることをお勧めします。普段はビールを飲まないという方も、この世界一大きなビールのお祭りは逃せません。

ミュンヘンまで来たら、19世紀後半にルートヴィッヒ2世によって建てられたノイシュバンシュタイン城まで足を伸ばしましょう。ディズニーランドのシンデレラ城のモデルにもなったと言われるこの城は、湖や森が広がる大自然の中にあり、まるでその名の通り湖畔の白鳥のような美しい容姿で世界中の人々を魅了し続けています。ルートヴィッヒ2世は音楽家ワーグナーをこよなく愛し、城の内部一面に描かれたワーグナーの楽劇の場面は必見の素晴らしさです。向かいにはルートヴィッヒ2世の父であるマクシミリアン2世によるホーエン・シュヴァーンガウ城もあり、合わせて見学することができます。

記憶にある人もいると思いますが、1972年には、ミュンヘンオリンピックがありました。その際に建設された建物も、もちろんまだたくさん残っています。オリンピック公園には、ハイキングコース、人工池、コンサートホールなどがあり、晴れた日のピクニックには絶好の場所です。公園の向かいには4シリンダーエンジンの形をしたBMWのミュージアムもあります。

オリンピックスタジアムの近くには、ミュンヘン市内で一番大きなオリンピックショッピングセンターもあります。町の中での買い物のような伝統的な品物は多くありませんが、ここなら、ひとつの建物の中で、洋服や電気製品や食料品まで、全てを簡単に買い揃えることができます。おいしいフードコートも、一度試してみると良いでしょう。

左脳派の人には、ドイツ科学技術博物館をお勧めします。この博物館は、世界一の来館者数を誇る、建物も内容も大規模な博物館です。面白い実験に参加したりすることもできます。ミュンヘンまで行ったら、ヨーロッパでもトップレベルの絵画が時代別に展示されているノイエ・ピナコテークとアルテ・ピナコテークも見逃せません。

ミュンヘンの中心部にある英国庭園は、市営の公園としては世界でも有数の規模で、ニューヨークのセントラルパークよりも大きい900アール(約3700k㎡)もの広さを持っています。1789年にCount of Rumfordによって作られ、当時のイギリスで主流だった造園様式を採用しているので、英国庭園という名前が付いたそうです。公園の北側には、"Hirschau"と呼ばれる地区があり、公園の中でも人気スポットのひとつです。Kleinhesseloher湖と呼ばれる大きな人工湖もあります。1800年に作られたこの湖には3つの島があり、貸し出しボートに乗って行くことができます。島には大きなビアガーデンがあり、中にはさらに、中国風の卒塔婆や日本の茶室、ギリシャ寺院の複製などもあります。実はこの英国庭園は、全裸での日光浴が許可されている場所としても有名です。知らずに行って驚かないでくださいね。

ミュンヘンは、ドイツの伝統工芸品や食料品を調達するには最適の町です。伝統的な革ズボンやオーバーオール、ダーンドルという南ドイツの民族衣装などは、他の町ではほとんど売っていませんし、陶器でできたビールジョッキや、彫刻、白目の皿、シュトレンやマジパンなども、ミュンヘンならたいていのお店で買うことができます。特に、マクシミリアン通りやテアティナー通り周辺では、手作りの革靴やオリジナルのアート作品も扱っているお店が多くあります。

おいしいバイエルン地方の食べ物をお土産にしたいなら、“Kaufhof”というデパートに行ってみましょう。普通のスーパーにはない高級な食材や、特別な食材が豊富に揃っているので、お土産にはぴったりです。ワインのコレクションや、ドイツ産チーズ、ソーセージやケーキなどもあります。

ミュンヘンの有名な市場は、マリエン広場とイーザル門の間にあり、果物や野菜がメインですが、小さな民芸品やプレゼントにちょうど良いかわいい品物もあります。買い物の途中では、絞りたてのジュースで休憩しましょう。市場の近くには、手作りの新鮮なパスタやドイツパン、蜂蜜などを売っているお店もたくさんあります。夕方にはビアガーデンで、きのうと違うビールを頼んでみましょう。