ベルギー王国

ベルギーはヨーロッパの文化の交差点的な場所にある賑やかで国際的な工業国で、やっとのことで手に入れたわずかな海と、豊かな文化遺産の恩恵にあずかっています。フラマン語、ワロン語(フランス語)、ドイツ語が公用語で、地方によってメインになる言語が異なります。 隣国フランス同様、ベルギーもほとんどの人がカトリック教徒です。政党の多くもキリスト教と深く関係しているにもかかわらず、進歩的な自由主義を実現してます。

実際は、今日に至るまでに数多くの困難を乗り越えてきた国でもあります。封建制度のもとで、ローマ帝国による侵略などたくさんの血生臭い争いに巻き込まれてきました。二度の世界大戦のヨーロッパの舞台として、ドイツのパンチングバッグになったり連合国のプロパガンダの先頭に立ったりもしました。

近年のベルギー人のアイデンティティに関する意識調査では、国民の民族や言語による意識の違いが浮き彫りとなって世論を騒がせましたが、穏健派の人たちは、この民族や言語の多様性こそがこの国のユニークさや政治的立場を維持していると主張しています。いずれにしても、旅行者はきっとこの国の人たちを温かくて親切だと感じるでしょうし、むしろ真冬に北側の地方を訪れても、その土地の人たちの温かさは増す一方です。寒い冬の夕食は4時間から長いときには6時間にも及び、たっぷりのバターやこってりとしたデザートを目にした旅行者は、どうしてこの国の人たちはこんなにスリムなのかと驚かずにいられないでしょう。

他の国ほどの大自然はありませんが、その分豊かな文化がベルギーにはあります。アントワープやブリュッセルなどは洗練された芸術の町として知られ、文化的・芸術的な改革を追及する人たちが、ヨーロッパだけでなく世界中から集まります。ベルギーは資源を外国に頼っていて、外国から原料を輸入して付加価値のある商品を生産しています。企業はどこも幅広い国際的な視野を持ち、繊維製品から電気製品まで一流の工業品を作ります。

たくさんの旅行客がパリやアムステルダムへ行く途中でベルギーを通過するはずなのに、立ち寄る人はなぜかあまり多くありません。ちょっと電車を途中下車して、半日でもベルギーの町を楽しんでみませんか?ベルギー人の軽快な話し方や、生活への認識、ちょっとダークで味のあるユーモアは、きっとあなたも気に入るはずです。